地味オタが雌を知る
今回紹介する作品は、サークル「関西オレンジ」様の「クラスの地味オタにパパ活代行お願いしてみた」になります。本作は、サークル「関西オレンジ」様の約1年ぶりの新作です。前作は、「オタサー姫の寝取られ」を描いていましたが、本作では、「地味オタの退廃」を描いています。過去作にも通じる「オタク系女子」のキャラデザインは、読者に親近感を抱かせる「普通の女の子」。前作の「オタサー姫」は、偏見ある「オタク文化」にも通じる女子大生。本作では、二次元キャラクターグッズのために、パパ活を代行してしまうほど、「オタク文化」を愛しています。「イケメンしか勝たん」世の中で、二次元を愛する彼女たちに、親近感だけでなく、「僕もワンチャンあるかも」と妄想してしまいます。
しかし、「自分でも付き合える」という、希少性の高い「オタクに優しいヒロイン」は、結局、現実の男たちに食われてしまう「背徳感」が、本サークルの魅力となっています。物語が進むほどに、読者から遠のいていくヒロインへの感情。彼女は、二次元ではなく、やっぱり三次元への虜になってしまう。ある意味、世の中の男女がそうあるべき場所へと進んでしまうのです。我々オタクを置いて……。興味がありましたら、ぜひ!